こんにちは!ゆうです。いつもブログをご覧いただきありがとうございます!
さて、今回セカンドライフの生活を考え一大決心をして「法人設立」することにしました!
個人事業主として活動してきましたが、事業規模の拡大や節税メリットなどを考え、会社設立に踏み切ったんです。
ただ、会社設立って手続きが色々あって大変そう…特に最初の関門が「定款(ていかん)」の作成。
会社のルールブックみたいなもので、これがないと始まらないんですが、専門知識が必要そうで正直ハードルが高いなと感じていました。
そんな時、オンラインで簡単に定款作成ができるサービスがあることを知りました。
特に有名なのが「マネーフォワード クラウド会社設立」と「freee会社設立」「弥生のかんたん会社設立」があります。
筆者は、個人の家計簿はマネーフォワード、個人事業主ではfreeeを使っているので、「マネーフォワード クラウド会社設立」と「freee会社設立」、どちらも無料で始められると聞き、これは使わない手はない!と、実際に両方のサービスを試して、定款作成プロセスを体験してみました。
この記事では、筆者自身が両サービスを使ってみて感じたリアルな感想、使い勝手、メリット・デメリットを徹底比較してお伝えします!これから法人設立を考えている方の参考になれば嬉しいです。
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【基礎知識】そもそも定款って何?オンライン作成のメリットは?
まず簡単に「定款」について。定款は、会社の目的、商号(会社名)、本社の所在地、資本金、役員など、会社の基本的なルールを定めた書類です。「会社の憲法」なんて呼ばれたりもします。
従来は、作成した定款を紙で印刷し、公証役場で認証してもらう際に収入印紙代(4万円)が必要でした。でも、今は「電子定款」という形式があり、オンラインサービスを使えば、この印紙代4万円が不要になるんです!これは大きなメリットですよね。
他にも、オンラインサービスなら、
- 専門知識がなくても質問に答えるだけで作成できる
- 役所に行く手間が省ける(場合がある)
- 無料で始められるサービスが多い
といったメリットがあります。筆者のような設立手続き初心者には、まさに救世主のような存在です。
今回比較するサービス:マネーフォワード クラウド会社設立 vs freee会社設立
今回、筆者が実際に試してみたのは、以下の2つのサービスです。
- マネーフォワード クラウド会社設立:
会計ソフトでお馴染みのマネーフォワードが提供。シンプルで分かりやすい操作性が特徴と言われています。
- freee会社設立:
こちらも会計ソフトで有名なfreeeが提供。チャットサポートなど、サポート体制が充実している印象です。
どちらも基本的には無料で定款作成のナビゲーション機能を利用できます。(※定款認証自体には公証人手数料などの実費がかかります)
【体験談】マネーフォワードとfreee、実際に使ってみたリアルな感想
では、ここからが本題!実際に両サービスを使ってみた体験談と比較です。
4-1. アカウント登録〜定款作成開始までのスムーズさ
- マネーフォワード: マネーフォワードID(他のマネーフォワードサービスと共通)があればすぐに始められました。持っていなくても、メールアドレスなどで簡単に無料登録できます。全体的にシンプルな画面で、迷うことは少なかった印象です。
- freee: こちらもfreeeアカウント(他のfreeeサービスと共通)があればスムーズ。新規登録も簡単でした。登録後のダッシュボード画面は、次に何をすべきかが分かりやすく表示されていると感じました。
マネーフォワード、freeeのサービス利用ログイン画面


第一印象比較: どちらも登録は非常に簡単でした。あえて言うなら、freeeの方が「設立準備のステップ」がより明確に示されているように感じましたが、マネーフォワードのシンプルさも好印象でした。ここは好みが分かれるかもしれません。
マネーフォワードの定款をPDF又はWORDで出力するまでの情報入力のステップイメージ
- STEP 1会社名と所在地
- 会社名を入力する
会社形態(株式会社、合同会社)、法人形態(前、後)、会社名(フリガナ含む)の三つを設定 - 会社の本店所在地を入力する
本店所在地について、バーチャルオフィスやレンタルオフィスでの登記も可能です - 連絡先を入力する
- 会社名を入力する
- STEP 2代表と出資金
- 代表情報
役職、名前、生年月日、性別、国籍、反社会勢力に関する確認(チェック)を入力 - 住所を入力
“会社の住所と同じ”を選択可能 - 出資金を入力
入力された出資金の合計額が、資本金となります。 - “役員/株主を追加する“にて上記情報を入力
- 代表情報
- STEP 3事業目的
会社が何の事業を行うか定款に記載が必要なため、 事業の目的を入力してください。
- STEP 4資本金と決算
- 株価と発行可能株式総数を決める
各発起人の出資金を割り切れる金額で入力してください。一般的に10,000円に設定されることが多いです。
一株あたりの株価、発行可能株式総数、株式の譲渡を入力、又はチェック - 取締役の任期を決める
一般的に取締役が一人または親族のみの場合は最長10年、第三者の場合は2〜3年と短い任期に設定します - 決算月を決める
最初の事業年度の日数をなるべく長くするために、決算月を会社設立月の前月に設定するのが一般的です - 登記予定の年月と最初の事業年度を確認する
- 公告の方法を決める
株式会社には決算報告書を公開する義務(公告義務)があります。
公告については官報(紙媒体)やホームページ(電子)で公開する方法があります。
- 株価と発行可能株式総数を決める
- STEP 5内容の確認
- STEP 1印鑑の購入
設立する会社の印鑑を購入しましょう。
実印・銀行印・角印の3種類を用意するのが一般的です - STEP 2定款の作成
電子定款、又は紙定款を選択
- STEP 3定款の準備
- 定款の受け取り場所を選ぶ
本店所在地と同じ都道府県であれば、どの公証役場でも受け取りが可能です。 - 定款の内容を確認する
定款作成日を入力
- 定款の受け取り場所を選ぶ
freeeの定款をPDF又はWORDで出力するまでの情報入力のステップイメージ
- STEP 1法人形態・商号等を決めましょう
法人形態(株式会社、合同会社、一般社団法人(営利型))、法人名称位置(前、後)、商号(フリガナ含む)の三つを設定
- STEP 2法務局に登記申請する方法を選びましょう
法務局にオンライン申請/直接提出を選択
- STEP 3法人の住所を設定しましょう
ご自宅等の住所でも登録できます。また、設立完了後でも住所変更は可能です。(ただし登記後の住所変更は費用が発生します)
- STEP 4法人の連絡先を設定しましょう
登記後であっても手続きなく変更が可能です。まずは連絡の取りやすい電話番号を設定しましょう。
- STEP 5代表取締役、出資金
代表取締役(名前、住所、性別、生年月日)、出資金(役職、出資金)を入力
- STEP 6取締役(必要に応じて)
取締役(名前、住所、性別、生年月日)、出資金(役職、出資金)を入力
- STEP 7一株の価格・発行株数を決めましょう
各メンバーの出資金の合計が資本金となります。一株の価格は資本金を割り切れる額で設定して下さい。
- STEP 8取締役会について決めましょう
役員が3名以下の法人は「設置しない」を選択しましょう。基本的に取締役会の設置は必須ではありません。
- STEP 9事業の目的を設定しましょう
許認可を取得する場合は、要件に必要な項目は必ず入力しましょう。
- STEP 10決算月を設定しましょう
決算月は自由に決められます。法人設立月の前月で設定すると、免税期間を最大限活用できる場合があります。
- STEP 11公告の掲載方法を決めましょう
会社は毎年の決算や資本金の減少などを公開する義務があります。これを公告といい、官報やWebサイトに公開する方法があります。合同会社は毎年の決算公告は不要のため、官報をお選び下さい。
- STEP 12準備する書類(チェックのみ)
事前に決めた代表取締役、個人の印鑑証明書 2 枚
事前に決めた取締役、個人の印鑑証明書 1 枚 - STEP 13法人の印鑑を注文しましょう(最短翌営業日に発送/送料無料)
法人印は法人登記書類作成に必要となるので、必ず用意しましょう。
4-2. 定款情報の入力:質問の分かりやすさと入力しやすさ
定款作成は、基本的にサービス側からの質問に答えていく形式で進みます。
- マネーフォワード: 一画面で入力する項目が多い印象。質問自体は端的で分かりやすいのですが、たまに「これはどういう意味だろう?」と迷う専門用語も。ただ、各項目にヘルプへのリンクがあるので、調べながら進めることはできました。入力欄はスッキリしていて見やすいです。

- freee: ステップ・バイ・ステップで質問が進んでいく感じで、一つ一つの項目に丁寧な解説が付いている印象が強かったです。「?」マークをクリックすると詳しい説明が表示されるので、初心者には親切だと感じました。入力画面もガイドがしっかりしている分、少し情報量が多く感じる方もいるかもしれません。

入力しやすさ比較: 初心者への丁寧さ、ガイドの充実度ではfreeeに軍配が上がるかもしれません。一方、マネーフォワードはシンプルで、ある程度知識がある方や、サクサク進めたい方には向いていると感じました。
4-3. カスタマイズ性:どこまで自由に決められる?
定款には、会社名や住所だけでなく、事業目的や役員の構成なども記載します。
- 事業目的: どちらのサービスも、テンプレートから選んだり、自分で自由に入力したりできました。特に大きな差は感じませんでしたが、freeeの方が例文が豊富だったような気がします(ここはうろ覚えです、すみません!)。
- 役員構成・資本金など: 必要な項目はどちらも問題なく設定できました。株式会社の基本的な設立に必要な項目は網羅されている印象です。
- オプション項目: 例えば「株式の譲渡制限」など、細かい設定についても選択肢が用意されていました。一般的な株式会社設立であれば、どちらのサービスでも十分対応できると感じました。
カスタマイズ性比較: 標準的な株式会社設立であれば、どちらのサービスでも機能的に不足を感じることは少ないと思います。非常に特殊な定款を作りたい場合は、専門家への相談が必要になるでしょう。
4-4. 作成時間と手間:実際にかかった時間は?
入力項目自体はそれほど多くないので、事前に決めておくべきこと(会社名、事業目的、役員、資本金など)が決まっていれば、入力作業自体はどちらも30分~1時間程度で完了できる印象でした。
- マネーフォワード: シンプルな画面構成なので、慣れればスピーディーに進められそうです。
- freee: ガイドが丁寧な分、一つ一つ確認しながら進めるため、少し時間がかかるかもしれませんが、その分安心感はありました。
時間と手間の比較: 事前準備がしっかりできていれば、大きな差はないかもしれません。ただ、調べながら進める時間を含めると、ガイドが充実しているfreeeの方が、初心者にとっては結果的に早く完了できる可能性もあると感じました。
4-5. サポート体制:困ったときの助けは?
定款作成で迷ったときに頼りになるのがサポート体制です。
- マネーフォワード: ヘルプページやFAQは整備されています。ただ、チャットサポートなどは会計ソフトなどがメインのようで、会社設立サービス単体でのリアルタイムサポートは限定的かもしれません(※最新状況はご確認ください)。
- freee: freeeはチャットサポートが利用できるのが大きな強みだと感じました(※プランによる可能性があります)。入力中に疑問点があればすぐに質問できるのは心強いです。FAQやヘルプ記事も充実していました。
サポート比較: 手厚いサポート、特にリアルタイムでの質問回答を重視するなら、freeeの方が安心感があるかもしれません。もちろん、マネーフォワードもFAQなどで自己解決できる体制は整っています。
4-6. 費用:結局いくらかかった?
両サービスとも、定款作成のナビゲーション機能自体は無料で利用できます。ただし、実際に会社を設立するには以下の実費が必要です。
- 定款認証手数料: 約5万円(公証役場に支払う手数料)
- 登録免許税: 最低15万円(株式会社の場合。資本金の額によって変動)
これは、どちらのサービスを使っても、あるいは自力で電子定款を作成しても必ずかかる費用です。
両サービスとも、これらの手続きを代行してくれる専門家(司法書士など)を紹介するオプションサービスがあります。依頼する場合は別途費用がかかりますが、面倒な手続きを丸投げできるメリットはあります。筆者は費用を抑えたかったので、できる限り自分で手続きを進める方向で考えました。
費用比較: 基本的な定款作成ナビゲーションはどちらも無料なので、大きな差はありません。専門家への依頼を検討する場合は、紹介される専門家の費用を比較する必要があるでしょう。
【徹底比較】マネーフォワード vs freee 定款作成サービスのメリット・デメリット
筆者の体験を踏まえて、両サービスのメリット・デメリットをまとめてみました。
マネーフォワード クラウド会社設立
- メリット:
- 画面がシンプルで直感的、スッキリしたデザイン。
- マネーフォワードの他のサービス(会計、請求書など)との連携がスムーズ。
- サクサク入力作業を進めたい人に向いている。
- デメリット:
- freeeに比べると、入力中のガイドや説明がやや少ない印象。
- リアルタイムのチャットサポートは期待しにくいかも(※要確認)。
freee会社設立
- メリット:
- ガイドや説明が非常に丁寧で、初心者でも迷いにくい。
- チャットサポートが利用できる安心感(※プラン等要確認)。
- 設立後のfreee会計との連携がスムーズ。
- 次に何をすべきか、ステップが分かりやすい。
- デメリット:
- 丁寧な分、画面の情報量が多く感じられる場合があるかも。
- シンプルさより丁寧さ重視の設計。
比較表
項目 | マネーフォワード クラウド会社設立 | freee会社設立 |
---|---|---|
基本料金 | 無料 | 無料 |
使いやすさ | シンプル、直感的 | 丁寧、ガイド充実 |
入力ガイド | やや少なめ | 非常に丁寧 |
所要時間 | 早い(慣れれば) | 安心感がある (丁寧な分少しかかるかも) |
サポート | FAQ中心 | チャットサポートあり |
会計ソフト連携 | マネーフォワード会計と連携 | freee会計と連携 |
おすすめな人 | シンプルさ重視、MFユーザー | 初心者、手厚いサポート希望、freeeユーザー |
※上記は筆者の個人的な体験に基づく感想です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
【結論】結局どっちを選ぶべき?タイプ別おすすめ診断
両サービスを実際に使ってみて、どちらも素晴らしいサービスだと感じました。その上で、どちらを選ぶべきか、タイプ別におすすめを考えてみました。
こんな人には「マネーフォワード クラウド会社設立」がおすすめ!
- シンプルな操作画面が好きな人
- ある程度、会社設立の流れや用語を自分で調べられる人
- 設立後、マネーフォワード クラウド会計を使う予定の人
- とにかくスピーディーに入力を終えたい人
こんな人には「freee会社設立」がおすすめ!
- 会社設立が全く初めてで、手厚いガイドが欲しい人
- 入力中に疑問点をすぐに質問したい(チャットサポート希望の)人
- 設立後、freee会計を使う予定の人
- 設立までのステップをしっかり確認しながら進めたい人
ちなみに筆者が最終的にどちらで定款を完成させたかというと…、最終的に、ガイドの丁寧さに安心感を覚えてfreeeを選びました!
まとめ:定款作成サービスを賢く使ってスムーズな法人設立を!
今回は、マネーフォワードとfreeeの会社設立サービスを実際に使って、定款作成プロセスを比較してみました。
結論として、どちらのサービスを使っても、専門知識がない筆者でも、比較的スムーズに定款作成の準備を進めることができました! 昔のように、分厚い本を読んだり、高い費用を払って専門家に丸投げしたりしなくても、便利なツールを使えば、コストを抑えて自分で法人設立を進められる時代になったんだなと実感しました。
もちろん、定款作成は会社設立の第一歩にすぎません。この後も登記申請など、やるべきことはありますが、最初のハードルをオンラインサービスでクリアできたのは、精神的にも時間的にも大きなメリットでした。
これから法人設立を考えている方は、ぜひこれらのサービスを検討してみてください。無料でお試しできるので、実際に両方触ってみて、自分に合う方を選ぶのが一番良いと思います!
この記事が、あなたの法人設立準備の参考になれば幸いです。
免責事項:
この記事の情報は、2025.4.12時点での筆者の体験や調査に基づいています。サービス内容や料金、機能は変更される可能性がありますので、必ず各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。また、会社設立に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。必要に応じて専門家にご相談されることをお勧めします。
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