今年も、恒例の第14回行橋〜別府100kmウォークに挑戦してきました!しかし、今年は例年とは違う波乱の幕開けとなったのです…。
エントリー合戦、まさかの惨敗!?
この記事は「ゆうまりの二十四節気」からの移転・加筆した物です。
例年、私の会社からは20~30名程度が参加するこの大会。
今年は受付方法がインターネットと郵送の二本立てになったのですが、昨年は締め切りまで約2週間あったことから、正直ナメてました。
「まぁ、今年は1週間くらい大丈夫っしょ?」と高を括っていたら…なんと、 わずか26時間で締め切り になってしまったんです!
その結果、参加予定者のほとんどがエントリーできず…。
翌日の抽選に望みを託すも、あえなく落選。
結局、運良くエントリーできたのはたったの三名という事態に。会社では、大会への熱気が一気に冷めてしまいました…。
参考までに100kmウォークの攻略法はこちらからどうぞ。
仲間との誓い、そして九歳の挑戦者!
大会当日。
小倉駅で待ち合わせをしていると、周りは見るからに大会参加者という雰囲気の人たちばかり。
この光景を目の当たりにすると、徐々に気分も高まってきます!集まった三人で「絶対ゴールするぞ!」と固く誓い、スタート地点の行橋へ向かいました。
スタート地点の正八幡宮は、いつものように大混雑。
目標タイムごとに分かれて待機するのですが、さすがに18時間以内は厳しいと思い、早々に手続きを済ませて20時間以内を目指すグループへ。
スタートまでの2時間、ストレッチや食事をしたり、参加できなかった同僚が応援に駆けつけて写真を撮ったりして過ごしました。
開会式が始まり、体操、挨拶と続き、最年少者と最高齢者が選手宣誓。
そこで、九歳の女の子が「私は17時間を切ります!」と力強く宣言したのです! この衝撃的な一言に、会場全体がざわめき、その意気込みに惜しみない拍手が送られました。
この宣誓を聞いて、僕自身も改めて記録を目指して頑張ろう!と心に誓ったのでした。


過去の挑戦、そして今回の目標
実は、この大会への参加は今回で3回目。
初回はCP2宇佐でリタイア、昨年は涙の完歩を果たしました。
一度完歩してコースが分かると、「あそこをこうすればもっとタイムが縮まる!」といった欲が出てくるものです。
そこで今年は、昨年の記録を上回る自己ベストを目指すことにしました。
昨年の記録は19時間台。今年の目標は18時間台、上手くいけば17時間台でのゴールです!
いざ、スタート!景色を楽しみながら…のはずが!?
スタート直後は、余裕もあり景色をカメラに収めながら歩いていましたが、20kmを過ぎたあたりから、余裕もなくただ黙々と歩くのみ…。
途中、おにぎりを食べたり、栄養剤を補給したりして、ひたすら歩を進めました。


CP1の中津駅には、予定より若干早く到着。
しかし、人混みでゆっくり休めないと思い、支給されているバナナを2つだけもらって、そのまま通過。次のコンビニで休憩することにしました。
CP1通過記録: 5:52:18 休憩: 0
コンビニ休憩で痛恨のタイムロス!?CP1~CP2宇佐まで
コンビニでは、まずトイレへ。2人ほど並んでいましたが、10分ほどで用を済ませることができました。
その後、おにぎりとお茶、コーヒーを買い、食事と脚のメンテナンスなど、トータルで20分ほど休憩。そして、宇佐を目指して再び歩き始めました。
しかし、この時点で予定より10分ほど遅れており、後で振り返ると、ちょっと休憩しすぎたかなと思いました。
中津駅から宇佐までのルートは、中津駅を出て1時間ほどは市街地を歩くことになります。
信号の間隔が短いため、歩いては信号で止まりの繰り返しで、気持ちだけが焦るのに、なかなかペースが上がりません。
市街地を抜けるとペースも上がり、順調に距離を稼いでいき、ひたすらCP2の宇佐を目指しました。
途中、前を歩く人の後ろ姿が、会社の同僚に似ていることに気づき、しばらく後ろをついて歩いてみました。
すると、やはり同僚のKさんでした!聞けば、スタート直後からついて行こうと思っていたらしく、でも途中で引き離されてしまったらしい。
私がコンビニで休憩している間に追い越したとのこと。少しの間、一緒に歩きながら情報交換し、その後、別れて先を急ぎました。
予定より少し遅れて宇佐に到着。お腹も空いていたので、うどんを食べることにしました。
3回目の出場になりますが、ここでうどんを食べるのは初めてのことでした。
味は…美味しい半分、疲れ半分で胃がうどんを受け付けず、半分ほど残してしまうほど疲れていました。脚のメンテも十分に行い、次の目的地であるCP3日出を目指して、このコース最大の難関である山登りコースを歩き始めました。
CP2通過記録: 4:47:08 休憩: 20
最大の難関!眠気と戦うCP2~CP3日出まで
この区間は、立石峠、七曲がり、赤松峠といった難所の連続区間。
おまけに自動販売機もほとんどなく、水分等の補給も困難。コンビニはCP2通過直後のローソンと、山香辺りにある反対側のファミリーマートのみです。
ということで、ローソンでうがい用の水分とお茶を購入しました。
この辺りまで来ると、時間は深夜になり、100kmウォークでもっとも辛い眠気との戦いが始まりました。
昨晩は、病院から11時過ぎに帰り、深夜0時過ぎに眠りに着こうと思ったのですが、大会の事を考えると、なかなか眠れず、眠り着いたのはたぶん2時過ぎ。そのせいか、宇佐を過ぎて時間が深夜0時を過ぎると、眠気が襲ってきて、フラフラと歩く感じで真っ直ぐに歩けず、どんどんペースが落ちていく…。
昨年も眠気でスローダウンした反省から、事前に途中のコンビニで買っておいたブラックコーヒーを飲むも、全然効き目なし。
それでも、ここで休んでは目標時間内でゴールできないと思い、音楽のボリュームを上げたり、ホッペを叩いたりして、足だけは前へ前へと進めて行きました。
立石峠を登っている途中、右足に違和感を覚え、肉刺ができた!と思い、街灯があるところで立ち止まり、治療をしました。
眠気と戦いながら、足だけは前へ進めて行きました。
立石峠を下り、七曲がり近くの山香の休憩所で少しだけ休み、買っておいた最後のオニギリと休憩所で買ったオロナミンを飲み、最大の難所の七曲がりへ向かいました。
昨年は、直前にいなり寿司を食べたせいか、体力・気力とも十分で楽に上り下りできたのに、今年は杖をついて登るだけでも息が切れ、やっと登りきったと思ったら、今度は急な下りが続く…。ふんばって歩くのがめっちゃ辛く、やっとのことで本道の10号線に到着しました。
ここからは10号線にそって歩き、途中ハーモニーランドの横を通り過ぎて、赤松峠を超えて日出に到着。この区間は、ほんと何にもなく、淡々と歩くのみでした。
少し休憩して脚のメンテをしつつ時計を見ると、10分ほど遅れており、急ぎゴールの別府を目指しました。
CP3通過記録: 5:07:26 休憩: 37
ラストスパート!CP3~ゴールまで
最後の区間は、昨年は5kmの看板が見えたころから、気が遠くなるほど足が前に進まず、やっとのことでゴールに辿り着いた記憶があります。
今年は、日が昇っていると周りの風景が見え、気分的に疲れるだろうと考え、なんとか6時代を目指して歩いてきたので、今回はまだ日が昇っていないこともあり、ラストスパートで歩を早めてゴールを目指すことができました。
ゴール直前に、先にゴールした知人が声を掛けてくれ、その人は16時間台だったと告げられました。すごい!
昨年のゴールは、ゴールのノボリが見えてきたら感動のため涙が溢れてきたのですが、今年はそんな感傷は一切なく、どちらかと言うと、あと少しで18時間を切れなかった悔しさと、18時間台でゴール出来た喜びとが複雑な感情が募るばかりでした。
最終区間通過記録: 2:26:52 休憩: 5
ゴール後、そして感謝
その後、残り2人も予定より遅れてゴールし、皆の健闘を讃えあって、100kmウォークのゴールである別府を後にし、今年の100kmウォークが無事に終了しました。
最後に、今年も無事にゴール出来たのも、大会関係者、ボランティアの方々、沿道で応援していただいた方々、そして家で待っていてくれる妻のおかげです。
来年もまた心身ともに鍛えるとともに、来年変更になる新たなエントリー方法?を通過して、無事に正八幡宮のゴールに立てるように頑張ります。
おわりに
戦いが終わって思うに、スタートからゴールまで孤独な歩きだったけど、たぶん一人だけだと完歩するのは、もしかしたら無理だったのではなかろうかと思う。
今回参加しなかった会社の同僚の応援メールや、ゴールで待ってくれている人達、同じコースはみんなが歩いていると言う安心感があってこそ完歩できたのではないかと思う。
最後に、大会を支えていただいている大会関係者、ボランティアの方々、お疲れ様でした、そして感動をありがとうございました。
また来年会いましょう。
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