第13回行橋〜別府100kmウォークに想う

第13回-行橋〜別府100kmウォーク ウォーキング

先日参加した第13回100kmウォークの記録を、感動と苦労、そして来年への決意を込めてお届けします!

この記事は「ゆうまりの二十四節気」からの移転・加筆した物です。

参考までに100kmウォークの攻略法はこちらからどうぞ。

波乱の幕開け!ウェーブスタートでまさかの…

今年の100kmウォークは、ウェーブスタート方式。2分間隔でグループごとにスタートしていく方式です。

会社の同僚、T原さんとY本さんと一緒にスタートを待っていたのですが…いざスタート!という瞬間、なんと私だけ係員の方に止められてしまったんです!まさかのスタート直後に仲間と離れ離れになるという、波乱の幕開けとなりました。

後半バテバテだった去年の反省を活かして…今年は戦略的に!

昨年は、とにかく速い人に付いていこうと序盤から飛ばしすぎ、後半は完全にバテてしまった苦い経験があります。そこで今年は、最初の2~3キロはペースを20%程度セーブし、身体が温まってからペースアップする作戦を立てました。

  • 12:40 スタート
  • 目標速度: 6.0km/h

歩き始めると、前には誰もいなく、自分のペースで快適に進むことができました。これぞまさに、「独走状態」

マイペースを維持しつつも…仲間との再会!

今川沿いを歩いていると、100mほど先に前のグループが見えてきました。マイペースを維持しながらも、少しずつ追い抜き始めます。ペースはあくまで抑え気味。

今川沈下橋を渡り、最後の橋を渡ったあたりから、いよいよ予定の速度にアップ!

沓尾漁港近くまで来ると…なんと、前方に同僚のY本さんの姿が!

「追いつきたい!」という気持ちを抑えつつ、当初の速度を維持。長井浜に入ったところで、ついにY本さんとT原さんに追いつくことができました!感動の再会!

しかし…Y本さんが肉刺に悩まされている様子。次の休憩場所である稲童公園で治療するとのことだったので、私はキズパワーパッドと安全ピンを渡し、別れて先に進むことにしました。

想定外の遅れと、取引先での緊急休憩

浜の宮大橋の給水所で水を補給した時点で、想定より2分遅れていました。その後は休むことなく歩き続け、CP1の中津駅を目指します。

中津駅は混雑するだろうと予想し、予定していた約30キロ地点にある会社の取引先のお店で、休憩・食事・着替え、そして足のメンテを行うことに。15分ほど時間を費やし、リフレッシュして出発!

19時過ぎ 中津駅に到着(予定より5分遅れ)
バナナをいただき、すぐに次のCPである宇佐を目指します。

夜の帳が下りて…孤独との戦い

中津駅到着前後から、あたりはすっかり暗くなってきました。

ここからは、一人で歩く寂しさを紛らわすため、ウォークマンを聴きながら歩くことに。
設定速度は5.5km/h。5分ほど遅れているものの、このペースならすぐに挽回できるはず。

夕食を我慢!そして…妻への誓い

次の目標地点は、うどんウエスト。夕食をここで…と考えていましたが、お腹もそこまで空いていなかったこと、そして心配していた右膝の調子も悪くなかったので、ここは我慢!CP2の宇佐を目指すことにしました。

100kmの中間地点辺りまで来ると、さすがに「まだ半分かぁ、しんどい!止めたい!」という気持ちが頭をよぎります。
しかし、脚は勝手に前に進む。心配してくれている妻のことを思いながら、「まだまだこれから頑張るぞ!」と心の中で叫び、宇佐を目指します。

集中力低下!まさかの…

しかし、身体と心は正直なもので…歩いている途中、集中力がかなり低下していたみたいで、ぼーっとしながら現在位置を地図で確認していると…後ろから「赤信号!!」と叫ぶ声が!

ハッ!として周りを見ると…なんと信号無視をして横断歩道を歩いていたのです!慌てて渡り切り、声を掛けてくれた人にお礼を言う暇もなく、そのまま歩き続けました。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

真っ暗な道、小さなライト…そして肉刺の予感

時間も22時を過ぎると、10号線を通る車の量も極端に少なくなり、おまけに郊外だと街灯もほとんどなく、真っ暗の中を進むことになります。
持っていたライトの光量が小さく、歩道の段差を見逃すこともあり、疲れた足にこれが結構応えます。

宇佐まであと少しというところで、今度は足に違和感が。たぶん肉刺ができたな…と思いつつ、それほど酷い痛みでもなかったので歩き続けました。

00:00 ちょっと前 CP2宇佐に到着 (夕食を抜いた分、予定より30分ほど早い)

予定では5分ほど休憩して出発しようと考えていましたが、テントで座って足チェックしてみると…案の定、肉刺ができていました!
それほど酷そうではないので、潰してテープを張って応急処置。15分ほどで出発準備完了!まだまだ余裕!

未知なる領域へ…そして睡魔との戦い

昨年、ここ宇佐でリタイアした私にとって、ここからの道のりは未知の世界。三つの峠越えを想定し、設定速度は4.5km/hに設定。

歩きだすと肉刺の痛みもすぐに引き、黙々と歩き始めます。

歩きだしてすぐに、ライトの電池交換を忘れていたことに気づき、街灯の下で電池交換。

初めての立石峠の感想は…なだらかな坂がダラダラと続くような感じでした。

峠を歩いている途中、時間を見るとストップウォッチの表示がおかしいことに気づきます。よく見るとストップウォッチが止まっている!

仕方なく、ストップウォッチモードから通常の時刻表示に変えて、ぼけた頭でなんとか時間換算をして対応。

この頃から眠気が襲ってきて、普通に歩いていてもフラフラしているのが分かるくらい眠い。

どこか自動販売機でブラックコーヒーを…と思ってもなかなか見つからず、数キロ毎に眠気を覚ますために明かりの下で屈伸運動をしていると…先にスタートした会社の同僚G藤さんとバッタリ!

二言三言声を交わすも、眠気が収まらず自分のペースがとれないので「お先にどうぞ」と言って、先に行ってもらうことに。

霧とコーヒーの誘惑…山香休憩所での出会い

立石峠を越え、次の目標である七曲りに向かう途中、霧が出てきて前を歩く人のライトの点滅も見えづらくなり、心細い思いをしながら、やっと山香休憩所へ到着。

案内に誘導されるまま下りて行くと…コーヒーの文字が目に飛び込んできた!

眠くて眠くて仕方なかったので、すぐに係の人に「コーヒーください!」と言いつつ横を見ると、美味しそうな稲荷寿司がおいてあったので、お腹も減っていたこともあり、それもいただくことにしました。

混雑している中、空いているテーブルを見つけ、座って食べていると…なぜか先ほど追い越したはずのG藤さんが降りてきた!

話を聞くと、追い越した後トイレ休憩をしたので遅れたとのこと。G藤さんはもう少し休憩していくとのことで、今度は「お先に」と言って休憩所を後にしました。

エナジーチャージ完了!七曲りアタック!

コーヒーを飲んで眠気も覚め、お腹も落ち着いて元気が戻ってきたので、少しペースをあげて七曲りへ。

七曲りは噂に違わず急な坂でしたが、ちょっと前にエネルギーをチャージしたおかげで、入り口で杖を借りると一気に駆け上がり、下りも同じく駆け下りるといった感じで通過。

多分この間に数十人程追い越したと思うくらいの元気でした!

七曲りを駆け上がる?

赤松峠を越え、いよいよラストスパート!

その後、赤松峠を越え、CP3日出に5時半頃到着。予定より1時間弱早い!このままいけば20時間を切れるかも!足の手当てもそこそこに済ませ、最後のゴール別府へ!

ゴールまでの道のり…限界との闘い

日出からは、完歩した人の話を聞くと、疲れからかスピードがかなり落ちるとのことだったので、設定速度は5.0km/h。

夜も白み始め、日出を出て2キロ程でいよいよ最後の10号線に出て、一路別府へ向かいます。

ここからは周りの風景が見えることも手伝って、歩いていても全然前に進まない感覚がします。

なんとかペースを維持しようと、同じくらいのペースで歩く人を見つけ後ろから歩くもどんどん離されていく。多分七曲り越えに体力を使いすぎたために、その反動がきているのだろうと思いながらも歩き続けます。

ゴール!そして…涙

ゴールまで5キロの看板を見たときには、「やっとここまで来たか」と思いました。でもそれから看板が4キロ、3キロと1キロ毎に出るけど、まだこれくらいしか歩いていないのかと思い、気の遠くなる思いと闘いながらゴールを目指します。

ゴールの横断幕が見えた時は、なぜか涙が込み上げてきました。

ゴール
感動のゴール!

ゴールテープを切ったのが8時ちょっと過ぎ。目標だった20時間台を切って、19時間台前半でのゴール!自分でも予想以上の記録にビックリ!

ゴール後…仲間との再会と、感謝の気持ち

一緒に参加した同僚達のゴールを待っている間、眠くて眠くて仕方なく、日陰を選んで横になって休みました。目覚めて起き上がる時に脚がガチガチに固まっていて痛くて仕方ない。

よくもまぁこの脚で良く歩けたものだと思いました。

その後、先に到着した同僚達と完歩を讃えあい、あとの同僚が到着するのを待ち、リタイヤ組も含めて全員歩き終わったのを確認し、15時台のソニックにて小倉に戻ってきました。

初めての完歩!得たものと、次なる目標

初めての完歩。苦しさを十分味わいましたが、それ以上に達成感が大きかった100kmウォーク。

戦いが終わって思うに、スタートからゴールまで孤独な歩きだったけど、たぶん一人だけだと完歩するのは、もしかしたら無理だったのではなかろうかと思う。

今回参加しなかった会社の同僚の応援メールや、ゴールで待ってくれている人達、同じコースはみんなが歩いているという安心感があってこそ完歩できたのではないかと思います。

最後に、大会を支えていただいている大会関係者、ボランティアの方々、お疲れ様でした!そして感動をありがとうございました!

また来年会いましょう!

衝撃の結果発表!そして来年への誓い

後日、会社の同僚より、100kmウォークの記録が発表されたとのこと。

HPで見てみると…

  • 完歩率:2784/3926=70.9%
  • 私の順位:500番台後半

意外だったのが、欠場者が262人もいたこと。事情があるとは言え、今回も申込者多数で足切りしたことを考えると、ちょっとどうだろうと思います。

上位の成績を見ると、かなり年配の方々がランクインされている。自分も練習して頑張らなくちゃと思う今日この頃。

来年は、18時間台を目指そう!

終わりに

今回の100kmウォークは、孤独との戦い、仲間との絆、そして自分自身との闘いでした。来年は、さらなる記録更新を目指して、日々のトレーニングを頑張りたいと思います!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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